私は不幸な映画は嫌いである。
不幸なんてものは現実の世界にごろごろ転がっているというのに、なんで映画の中でまで不幸にならなければいけないのか。せめて映画の中ぐらいは、いい気分になりたいのである。
そんな私にとって、最悪のタイトル。
しかし、少し前にこの映画の予告編を見て、ちょっと違う香りを感じていた。とんでもなく不幸な出来事が起こるのは間違いない。けど、主人公の三兄弟は、不幸だ不幸だと嘆くことなく、なんとか前に進んでいくのである。
不幸をテーマにしながらも、いやーな気分にならない不思議な映画なのであった。