伝説の猫バトル第一話 「俺は正面から行く。お前らは背後に回れ」


 今日こそ決着をつける。
 ブラックキャットは、ぴりぴりした緊張感を尾に感じながら、戦いの場に向かっていた。
 いつも俺の邪魔をする、いまいましい白いあいつ。クソいらつくことに、あいつは強い。
 しかし、今日こそは勝つ。絶対に勝つ。
 「カカッ」
 「カカカカッ」
 手下のバードどもに気を取られているホワイトキャット。
 「ふん…」
 卑怯?勝つことが全てなのだ。
 自分にそう言い聞かせ、ブラックキャットは襲いかかった。