冷房に文句を言われる

最近は暑い。

 

そりゃあ冷房も入れたくなるだろう。クーラーのスイッチを入れ、しばらくすると部屋が冷えてくる。快適快適。

 

例のクーラーは、よく働いてくれる。ヴァァーンという音と共に私に冷気を送ってくれるのだ。

 

しばらくすると、びろーんと伸びて寝ていた猫が、きゅきゅっと小さく体を丸める。さらにしばらくすると、「ふせ」の状態で前足の手首部分を内側に折りたたむという、寒いときのポーズをとりはじめる。

 

さらにしばらくすると、私のとこにやってきて、「んなー」と何かを訴える。

 

いや、何かではない。「寒いから冷房止めて」と訴えているのだ。私が冷房を止めると、猫は元のポジションに戻り、だんだんと伸びていく。

 

私もだんだん伸びていく。うっすらと汗をかいてくる。

 

そして、
振り出しに戻る。