かぼちゃを煮込む


 かぼちゃを煮込んでいた。
 少し前に、山梨に行ったときに食べたほうとうがおいしかったので、似たようなのを作ろうとしているのだ。
 大根、きのこ、タマネギ、鶏肉を圧力鍋にぶち込む。それなりに刻んだりしてある。
 次にカボチャ。1/4カットだ。1/4カットのさらに1/4くらいを使おうと思った。ややこしいが、1/16の大きさということになる。まずは、種ともじゃもじゃだらけの中心部を捨てた。
 カボチャをカットしようと、ナイフを入れる。めきっ。木が裂けるような音がした。皮が切れるというか、裂ける音だ。
 皮部分がめちゃめちゃ硬い。なかなかやるな、スイカの仲間のくせに。この皮の部分は食えるんだろうか。
 皮の部分のみ切り落とそうとしたが、硬くて切れなかった。だいたい、一口大に切ることさえもの凄い苦労なのだ。こ、これは前腕部分の筋肉が鍛えられやがるぜ。
 皮を取るのはあきらめ、それなりの大きさに切って鍋に入れる。さらに、少量の味噌を入れ、圧力鍋で煮込む。
 うどんは後から入れないときっと溶けちゃうだろうなということで、待機させてある。
 ふたをして、圧力状態に移行。ふしゅしゅっふしゅしゅしゅっと蒸気が出ている。
 ここで、カボチャに関する知識を覚書。

     

  • かぼちゃは種の部分をスプーンで取り、皮を良く洗いましょう。皮をところどころ切って、食べやすい大きさに切りましょう。

 というような情報をネットでゲットした。もう鍋に入れてしまったので後の祭りである。そういえば、煮物なんかに入ってるカボチャはところどころ中途半端にむいてある。なるほど、きっとむいた部分から味がしみていくという効果を狙っているのだな。
 20分ほど煮込んで、圧力鍋のふたをあけるとかぼちゃの本体はなく、皮だけが残っていた。
 かぼちゃは煮込みすぎるとすぐ溶けてなくなる、ということを学んだ。
 うどんを入れ、少し煮込んだらほうとうもどきのできあがり。
 できあがったシロモノは、まずくはないけど、なんか味がばらばらな感じがする微妙な煮込みうどんだった。まだまだ練習が必要だなと思ったところで今回の料理実験を終わる。