穴のあきまくったパーカー


 これからの季節のちょっとした上着として、パーカーを買った。 
ハトメパーカー

ハトメパーカー
 このパーカー、特に用もないのにハトメで穴があきまくっている。ハトメというのは、ふつうはヒモなんかを通すために補強用につける金具である。堅実な目的ではなく、ファッション性を狙ってハトメがつきまくっているということだ。
 そんなふうにハトメがつきまくっていても、全体としては割と派手さは抑えめ。そこがいい。
 王子様が着るような服を勢いで買っては、夜中ジュース買いに行く時に人目につかないよう、こそこそ着たりしていた私だが、この服ならば人の多い昼間にも堂々と来て歩けるではないか。というか、新しく買う服というのはそういうものではないのか。
 このパーカーは袖部分がジッパーで切り離せて、ベスト風にもなり、これからの暑い季節にも重宝しそうだが、流れゆく季節のはざまで袖を片っぽだけ紛失しないよう、気をつけてやっていきたいと思う。