部屋の中がほこりっぽい気がしたので空気清浄機を買った。
ダイキンのフラッシュストリーマだ。光触媒でどうたらこうたらという小難しい機能がついているのだが、バツラジに出ていた家電に詳しい人が昔、おすすめだと言ってたのが主な選択理由である。
カタログなんかを隅から隅まで読んで、この機能に惚れたァーッ!というアグレッシブな感じではなく、偉い人が言ってたからというあほな子供のような理由である。
このフラッシュストリーマ、「自動」モードにしておくとにおいやほこりなどの量を感知して、自動的に風量を調整するという機能がついている。
その、においセンサーの感度がすごい。
自動モードで動かしていたフラッシュストリーマの横で眠っていた私は、腸内の不要な空気を排出した。簡単に言うとおならをこいたということである。
しばらくして、フラッシュストリーマがうなりだした。見ると、においセンサーがレッドゾーンを示しており、激しい強風が出ている。やがて強風は収まった。
まさか。
私のおならのにおいを検知して空気清浄機がまわりだすなど、そんな未来のような出来事が簡単に起こるはずがない。
私は軽く運動し、腸内を刺激して新たなガスをためた。頃合を見計らって、空気清浄機から離れてガスを出す。しばらくして、空気清浄機はヴァーッと強風をふきだした。においセンサーはレッドゾーンをさしていた。
これは面白い。
センサーにフゥーッと息を吹きかけてみた。においセンサーはレッドゾーン。少々ショックを感じ、念入りに歯を磨いてから再挑戦したが、やはりレッドゾーンだ。このことは秘密にしておきたい。
次に、たまたま近くを通りかかった猫のぱくっこさんをつかまえ、肉球をにおいセンサーに近づけた。においセンサーは無反応だったが、ほこりセンサーがレッドゾーンになり強風が吹き荒れた。
さらに、冷蔵庫からソーセージを出し、においセンサーに近づける。少し遅れてにおいセンサーはイエローに、やがてレッドに変わった。
面白い。面白いけども、あまり遊びすぎてにおいセンサーが壊れると困るので今日はこの変で機械を休ませ、日記を終わる。
フラッシュストリーマは、「光クリエール」という、若干丸い名前になって、今も健在。