フォーチュンクッキー よくあるハプニングのよくある展開

仲の悪い母親と娘が、フォーチュンクッキー(中におみくじが入っているお菓子)を食べた途端に体が入れ替わってそれぞれの立場を体験するというストーリー。

 

 マンガや映画なんかでは使い古された話である。入れ替わったあとのリアクションも想像できるし、最終的にはこうなるんだろうなあということも想像できる。そんでもって、そのとおりになる。

 

 けど、見終わってみてつまらないという感じはしない。途中であきることもなかった。

 

 これは恐らく、「黄金のパターン」の一種なんだろう。見ている側の「こうなってほしい」をかなえたパターン。意外性を狙って、途中であらぬ方向に話が進んだりするとかえってつまらなくなったりするのだ。

 

 「がんばれベアーズ」のパターンの映画も後を絶たないが、私は一向に飽きないし、ついつい熱中してみてはグッときて感動してしまったりする。

 

 いっぷう変わった映画もそれはそれでいいけども、安心して観られるこういう映画もそれはそれでいいんじゃないかと思うのだった。