部屋が工事現場と化す


 私の住んでいるマンションが工事現場と化した。

 昼間は、ズガガガガ、どんどんどん、グィーンである。拷問だ。
 「外壁の補強工事」とのことで、3ヶ月ものあいだマンションは工事中なのだ。長いこと、このマンションに住んでいるが、そんな工事は初めてである。もしかして、という考えが頭をよぎる。
 少し前に大騒ぎになった耐震強度偽装問題に関連する何かではないか。当時は、「当マンションは偽装問題とは全く関係ありません」という張り紙が出されていた。けど、「やべ、やっぱ偽装しちゃってた」という点が見つかったのではないか。
 たしか、偽装の度合いによっては、外壁を強化するだけでなんとか建築基準を満たすようなケースもあったような気がする。
 うちのマンションは、通路の階段についてる滑り止めのゴムが取れていても、ガムテープで貼って直ったことにしていたくらい、修理代をけちっている。そのマンションが自主的に補強工事をするなんて絶対にあやしい。人が住んでる状態で、そんな大がかりな工事をするなんて信じられない。
 国や区あたりから通達が来たか、住民の誰かが騒いだのか。原因はわからないがもっと派手に何かが発覚して大騒ぎになればいいのに。
 もしかしたら、各地のマンションで似たような補強工事がこっそり行われているのかも知れない。
 まあ、それが本当かどうかはともかく、騒音がなんとかならないかなあと悩みつつ、今回の日記を終わる。