らき★すたを見てみた


 ものすごく人気がある、ということに敬意を表して「らき★すた」を見てみた。
らき☆すた 2 限定版
 レンタルビデオ屋で借りるのは恥ずかしいので、ツタヤの通信レンタルで、こそこそと借りて見てみた。
 絵柄的には、もの凄く苦手な部類だ。デフォルメされた頭身の、目が異常にでかい女子高生が何人か出てくる、そんなアニメ。
 手元に届いた後も、気が進まなくてしばらく放置していた。ふと思い出して見てみる。
 面白かった。気がつくと、あっという間にDVDに収録された二話分を見終わっていた。なんだか不覚、という感じがするのは何故だろう。
 特にこれと言ったストーリーはなく、女子高生たちが「チョココロネの頭は太い方?細い方?」「焼き鳥を注文すると、ひとかけらだけ残って誰も食べないまま帰っちゃうよねー」など、日常にごろごろしているようなどうでもいい話題を語る。だが、なんというか、その話題を、漫画家とか小説家、漫才師などの「アイデアを絞り出すプロ」なみの深い掘り下げ方をするのだ。
 よく耳にする話題だけど、そんな意見は聞いたことなかった、なるほど、と感心してしまう。ありふれた日常から何か面白い物を見つける、そんな目線。最後の方にいつも出てくるコーナー「らっきー★ちゃんねる」の、萌えアニメっぽいとみせかけて、その裏をかくようなやさぐれ具合も面白い。
 どれくらい面白かったかというと、残りのDVDを全部見てみようかなと思った程度である。 と思ったら、レンタルではまだパート2までしか出てなかった。
 「涼宮ハルヒの憂鬱」のときも、「うへぇ、この絵柄苦手。けど、人気があるようだし見てみるか…」と思ったら、意外に面白かったのだ。この2つのアニメの共通点は、話の内容がちゃんと大人向けに練り込まれているということだろうか。わからないが。
 そんなわけで、おおっぴらに声に出すのは避けながらも残りを楽しみにしつつ、今回の日記を終わる。