キューティーハニー

今さらながら、キューティーハニーをDVDレンタルしてきた。正直に言うと、ちょっとエロっぽいことを期待して借りてきた。少年の頃のあのどきどき感はよみがえるのだろうか。

 

DVDをセットし、再生ボタンを押す。他のDVDのCMらしき映像がしばし流れ、いよいよ本編だ。

 

十分ほど見て、私は思った。
(この先、ちょっとお色気画像めいたものがあるので、苦手な人は読まないで下さい)

私は30を過ぎて、一体何を見ているのか。

 

恥ずかしい。とにかく恥ずかしい。いや、お色気シーンが恥ずかしいわけではない。私もだいぶエロ耐性を身につけた大人なのである。せいぜい視線が一点に集中したりするぐらいだ。

 

なんというか、物語の作りが恥ずかしい。これを映画館くんだりまで出かけていって見た人はいったいどう思ったのだろうか。漫画チックな特殊効果も、なんだか高校生が映研の活動で作ったような感じだ。そんなことでいいのか。

 

とかなんとかいいながら、お色気シーンはしっかりと見ておいた。ちょっとシチュエーションがムリヤリっぽい。別に問題はないが。

 

で、お色気シーン以外で恥ずかしい思いをしつつも見ていくと、不思議なことにだんだん慣れてくる。及川光博以外みんな素人の演技じゃねーかと思いつつも、慣れてくる。

 

物語の途中でちょっと涙してしまうくらいである。のめりこみ過ぎかも知れない。

 

という訳で、割と面白かった。良かった良かった。

 

そして、ついでに発見したことがある。

 

ちょろっと出てくるお色気アニメシーン。今見ると「おっ」と思う程度で当時の熱い何かが失われている自分に気づいた。ハンバーグが出てきただけで大喜びしていたあの頃にはもう戻れないのだろうか。

 

食い物に例える熱い何か。

 

とは言え、あの頃の情熱を今も持ち続けていたらそれはそれでちょっと困るよな、と思いつつ今回の日記を終わる。