イチバン親切なおかずの教科書をゲット。
ちゃんとした料理を作ってみよう!
私はある日突然思い立った。何を血迷ったのか、自分でもわからない。
私は、フライパンに油を引いて何かを焼く程度ならば出来るものの、それは食材を焼いただけという代物で、料理と呼ぶにはおこがましいのだった。ちゃんとした料理を作れるようになるには、料理の基礎から学ばなければならない。
ちまたにあふれている「男の料理本」は、写真満載で基本的なことも解説してあるのだが、どうも料理のセレクトが脂っこいものに集中している気がする。すでに若くない私としては、もうちょっと落ち着いたあっさりしたものを食べたいのだった。
そこで、本屋で立ち読みしまくって決めたのがこの、「イチバン親切なおかずの教科書」。自分でイチバン親切です、などと言うやつは人間としては信用できないことが多いのだが、この本はいうだけのことはある、という感じ。
手順ごとにいちいち写真が載っていて、「xxをすると水っぽくなります」「時間を置くと油が飛び跳ねます」「生臭くなります」などと、失敗しそうな注意点が書いてあるのだ。
載っているのは、どれも日常の食卓に出てきそうな料理だが、私にとってはどれも難しそう。とりあえず、20分でできる、と書いてある「トマトと卵の炒め物」を作った。
▲所要時間 1時間 (本当は20分で作れるらしい)
1時間かかった。うーん、なんかこうぐったりした感じだし、時間かかりすぎ。ついでに、盛り付けが下手だ。
けど、食べてみるとこれがイケている。フライパンで炒めたものをいったん、皿に取り出してまた炒めたり、にんにくをみじん切りにしたり、トマトの皮をむくなんていう私にとっては未知の手順を踏んだ。踏みまくった。何の意味あんだこの手順、と思ったものが、やっぱりちゃんと意味があっておいしさに繋がるのかも知れない。
この料理名は「トマトと卵の炒め物」だが、トマトと卵以外にも、えのきやらカニカマやらレタスやらが入ってて、味付けに酒だの鶏がらスープだのを使っているのだ。凝ってるなあ。
本当はこれにくわえて、しゅうまいと高菜のスープを合わせた献立にするといいですよ、と書いてあったのだが、私は力尽き、インスタント味噌汁とご飯をあわせて夕食とした。食べるのに要した時間は15分だった。
だが、自分で料理したとは言え、なんとも言えない温かみを料理から感じる。うむ、毎食料理するのは無理だけども、まずは週に3回くらいはちゃんとした料理を作ってみよう、と思ったのだった。
イチバン親切なおかずの教科書
- 1章 定番おかず10
- ハンバーグ
- ロールキャベツ
- 焼き餃子
- 豚肉のしょうが焼き
- 豚の角煮
- かつ煮
- 肉じゃが
- 鳥のから揚げ
- かれいの煮付け
- ぶりの照り焼き
- 2章 肉のおかず
- メンチカツ
- ロースとポーク
- 黒酢の酢豚
- 焼き豚
- スペアリブの煮込み
- 和風サラダ二種
- チキン南蛮
- チキンピカタ
- 中華風炒め物2種
- ビーフストロガノフ
- ポークビーンズ
- 肉巻き3種
- 肉詰め3種
- 3章 魚のおかず
- いわしの梅煮
- いわしと青じそのはさみ揚げ
- 豆あじの南蛮漬け
- 揚げ魚のあんかけ
- 洋風焼き魚2種
- ホイル焼き2種
- いかのトマト煮込み
- わたりがにのカレー炒め
- あさりの豆鼓炒め
- ホタテと白菜のクリーム煮
- 4章 野菜のおかず
- ラタトゥイユ
- 八宝菜
- かき揚げ
- 野菜の煮物2種
- 乾物の煮物2種
- チャンプルー2種
- なすの肉ミソ炒め
- 5章 卵・豆腐のおかず
- スパニッシュオムレツ
- トマトと卵の炒め物
- ふくさ焼き
- 豆腐ハンバーグ
- 家常豆腐
イチバン親切なおかずの教科書
家庭料理の作り方を、手順ごとに写真つきで解説している料理本。
xxするとこういう失敗をする、という細かいアドバイスが大量に入っている。